「この学校すごく良かった！」って体験談。「良い」の…

「この学校すごく良かった！」って体験談。「良い」の基準は人によって違う。先生が厳しく指導してくれて良かった。毎晩遊んで楽しくて良かった。どちらも「良い」です。あなたにとっての「良い」は？

【解説】　フィリピンには数多くの英語学校があります。フィリピン留学エージェントのサイトにもたくさんの学校の情報が掲載されています。この中から留学する学校を選ぶのはけっこう大変です。

そこでついつい目が行ってしまうのがフィリピン留学の体験談です。実際にその学校に留学した人の体験談だから参考になるだろう。そう思って体験談を片っ端から読む人もいます。

体験談を読むこと自体は悪いことでも間違ったことでもありません。ですが、フィリピンに留学した人の体験談を読む際には、注意すべきポイントが実はいくつもあります。

その一つが「基準」です。例えば、「この学校は食事が良かった！」と書かれていたとしましょう。この体験談を書いた人は果たして何を基準に「良い」と言っているのでしょうか？　この基準が非常に大切なんです。

例えば、「いつも韓国料理だったので激辛好きの私には良かった」だとしたら？　辛いものが苦手な人にとっては、この学校は食事が最悪な学校です。

はたまた、「食事の量が少なめだったのでダイエットになって良かった」。　食べるのが趣味でいつも思いっきり食べたいという人がこの学校に留学すると、悪夢のような毎日となることでしょう。

食事に限ったことではありません。「先生が良かった」でも同様です。

「年が同じ20代前半で共通の話題で会話練習が盛り上がって良かった」。確かにこの人にとっては良かったでしょう。でも、30代か40代の先生とビジネス会話の練習をしたいという人にとっては、大学を出たばかりでビジネス経験がない先生は良いとは言えないはずです。

「良い」と一言で言っても、その内容は千差万別です。ある人にとっての良いがすべての人にとって良いとは限りません。「どう良いのか？」　その基準が必要なんです。

ところが、フィリピン留学の体験談の多くにはこの基準が明確に書かれていません。漠然とした良いのオンパレード。それが多くの体験談の実態です。

留学経験者の体験談が貴重な情報源であることは間違いありません。積極的に読むべきです。ですがその際に、「基準は何なのか？」を考えながら読む必要があります。注意してください。